コロナ禍を経て4年ぶりに通常開催されたイベントは天候に大きく左右されました。今年の“高知の夏”を振り返ります。

暑い日が続いた今年の夏。「日本一暑いまち」になったこともある四万十市江川崎では、7月6日にその日の国内最高気温=36.7℃を観測しました。

四万十市江川崎では、7月6日にその日の国内最高気温=36.7℃を観測しました


「正午を過ぎたあたりからすごく気温がどんどん上がっていって…すごく暑かったです」

「すごく暑かったです…」


18日には県内で今年初めての熱中症警戒アラートが発表されました。

(松岡葵アナウンサー)
「日が雲に隠れることがなくずっと強い日差しが降り注いでいて肌にひりひりとした痛みを感じます。汗が体にまとわりつくような暑さです」


21日に平年より4日遅い梅雨明けが発表されると、26日から28日までは3日連続で熱中症警戒アラートが発表される厳しい暑さとなりました。

「めっちゃ暑い!普通の暑さよりも…倍の倍の倍くらい」

「めっちゃ暑い!普通の暑さよりも…倍の倍の倍くらい!!」


そんな暑さの中でも、各地では4年ぶりに通常開催となった祭りでにぎわいました。四万十市中村の「しまんと市民祭」では提灯台が復活。

「しまんと市民祭」

(観客)
「特にまた提灯台はねにぎやかというか華やかというかにぎわいが戻ってきたかなって感じがしますね」


夏休みならではのこんな挑戦をした子も!

ぼくのおすすめ…?


高知市鏡の小学生=亀川源平(かめかわげんぺい)くん。

亀川源平くん


夏休み中、子どもたちが集まる場所を作ろうとオープンさせた期間限定の駄菓子屋は大盛況!ひと夏の思い出になりました。

期間限定の駄菓子屋をオープン

(亀川源平くん)
「知らない人もいっぱい来てくれたからうれしかった」

(亀川源平くん) 「知らない人もいっぱい来てくれたからうれしかった」


今月9日には複雑な進路をたどった台風6号が県内に近づき、県中部を中心に大雨をもたらしました。

台風6号による大雨


さらに翌日=10日には県中部で線状降水帯が発生。嶺北やいの町などで猛烈な雨を観測しました。

台風の影響を受ける中、4年ぶりに4日間、全17会場で通常開催されたよさこい祭り。前夜祭では大雨の中、踊り子たちが笑顔で舞いました。

4年ぶり通常開催のよさこい祭り

今年初めて会場として参加した高知大学演舞場。大雨のため初日は無念の中止となりましたが、2日目は大勢の人で賑わいました。

今年初めて会場として参加した高知大学演舞場

(観客)
「いつも練習着でメインストリートで練習している姿を見てきたので衣装を着ていて感無量」


初日の雨から一転、本番2日目は強い日差しが照りつける中、踊り子と観客が一体となって祭りを盛り上げました。

本番2日目は強い日差しが照りつける中、踊り子と観客が一体となって祭りを盛り上げました


(踊り子)
「人が多くてにぎやかでお酒が一杯のめるところが楽しい」

「人が多くてにぎやかでお酒が一杯のめるところが楽しい」

天気に振り回されながらも、笑顔と感動の涙があふれる70回目の夏となりました。

笑顔と感動の涙があふれる70回目の夏となりました

今月中旬には台風7号が接近。帰省客や観光客のUターンラッシュにも影響しました。

(観光客)
「15日に帰る予定だったがきのうが台風の影響で帰れなかったのできょう帰ることにしました」


土佐市の大綱まつりも4年ぶりの開催。会場は熱気に包まれました。

土佐市の大綱まつり

(観客)
「その4年間いろんなくやしい思いとかコロナ明けに向けて頑張ろうって気持ちがすごく伝わってきてとてもすてきな大綱まつりだなと感じました」


土佐の三大祭りと一つといわれる土佐神社のしなね祭。奉納などの行事が復活し、コロナ前と変わらない賑わいを取り戻しました。

土佐の三大祭りと一つといわれる土佐神社のしなね祭

高知の夏の終わりを告げる祭りといわれますが、県内では1日以降も残暑が続きそうです。