コロナの休業補償となる国の助成金をだまし取ったとして詐欺の疑いで逮捕・起訴された鳥取県議会の平井伸治議員が31日、議会に辞職願を提出し、辞職しました。

県議会事務局によりますと、「一身上の都合」を理由とする平井議員からの辞職願は郵送で31日に議会に届き、議長が許可する形で31日付けで辞職となりました。

知事と同姓同名として注目を集めた平井伸治議員は今年4月の県議会議員選挙鳥取市選挙区で、13人中12位で初当選しましたが、最初の定例県議会が閉会した6月30日に、愛媛県松山市のとんかつ店経営者らと共謀して、この店の従業員に休業手当を出したように装い、国の助成金1189万円あまりをだまし取ったとして詐欺の疑いで逮捕されました。

平井議員は詐欺の疑いで起訴され、あす松山地裁で初公判を迎えるほか、別の松山市内の宿泊施設の従業員に休業手当を出したように装って国の助成金1675万円あまりをだまし取った疑いでも再逮捕・追起訴されています。

平井議員をめぐっては逮捕後も7月分、8月分の議員報酬が支給されていましたが、きのうの臨時県議会で条例改正案が可決され9月分からの報酬は差し止められていました。