岡山県倉敷市の児島観光港に「スーパーヨット」と呼ばれる豪華な仕様のヨットがやって来ました。世界中からこうした船を瀬戸内海に呼び込むために、何が必要なのかを考えるための寄港です。

倉敷市の児島観光港にお目見えしたのは、ボートの建造や販売を手がける大阪の企業が所有する、全長およそ35メートルの「スーパーヨット」です。

世界の富裕層のヨットを瀬戸内海に呼び込むための取り組みを地方議員らと行っていて、きょうは県の職員らを招き、誘致やそれに伴う課題などの説明を行いました。

(見学会を企画した鳥井良輔岡山県議会議員)「(瀬戸内海は)多島美ということと、海外から見ても水域が極めて安定している、世界的にも稀なエリアでございまして、そこを船で走ることに大きな魅力があります」

スーパーヨットを保有する富裕層は、船長や乗組員に船を回航させ自身はプライベートジェットで現地入りするのが一般的で、スタッフは数十人におよぶということです。このような潜在需要の大きい富裕層インバウンドには、係留地の整備や、宿泊・食事などの付加価値の高いサービスが求められます。

(岡山県産業労働部観光課 梶坂和良課長)「超富裕層というのがどのようなニーズがあるのかというあたりも、まだまだノウハウが不足している面があるので、そのあたりは今後長期的な課題として研究してまいりたい」

アフターコロナのインバウンド需要をめざす「スーパーヨット」の呼び込みが注目されます。