「東京都庁に電話をかける方法を教えます」。東京電力・福島第一原発の処理水放出をめぐる中国からの迷惑電話が相次ぐ中、中国のSNS上には日本への電話をかけ方を“指南”する動画が投稿されていました。
訪日旅行にも影響 処理水放出に懸念の中国
都内で、来日して間もない2人の中国人留学生に出会いました。手元のスマホにはこんな内容が…

中国人留学生(20代)
「日本製品だと汚染される可能性があるから、できる限り他の国のものを買った方がいいという内容でした。最近こういう投稿がすごく増えてます」
ここにも福島第一原発の処理水放出が影を落としていました。

中国人留学生(20代)
「やはりちょっと心配ですね」
「私の親も私の日本生活での生活を少し心配しています。『帰国することを考える?』とまで言われました」
一方、日本への団体旅行が解禁されたばかりの中国。秋の大型連休の旅行先として日本が検索ランキングの1位になるなど人気を集めていましたが…

旅行会社スタッフ
「9月18日は7人、9月21日は2人しか(客が)いなくて、多少影響が出ています」
中国メディアによりますと、処理水の放出が始まって以来、多くの旅行会社が日本旅行の宣伝をやめました。

北京の旅行代理店
「今のところそんなにキャンセルや影響はないが、新たに日本ツアーに行きたいという問い合わせは、ほぼゼロになった」
日本への旅行について街の人は…

「私は絶対に行かない」
「ビザを取ったばかり。9月のオフシーズンに行こうと思っていましたが、『核廃水』の問題で(日本へ)行くのを恐れています」
中国は、処理水を「核汚染水」と呼び、批判を繰り返しています。