福島第一原発の処理水の放出を受け、中国からの迷惑電話や不買運動などの嫌がらせについて、経済同友会の新浪代表幹事は「誠に遺憾である」と批判しました。

経済同友会 新浪剛史 代表幹事
「大変遺憾だなと。解決方法というのは、なかなか我々民間企業が云々というよりも、(政府に)政治対話をもっと続けてもらうことなんだろう」

新浪代表幹事は「政治的な背景で行われている」として、日本政府に対し、中国政府が対策をとるよう対話を続けていくことを求めました。

また、嫌がらせについて、中国社会の中で、▼中国での若者の失業率が高さ、▼不動産をはじめとする経済不安、▼米中関係の緊張感などをあげて、処理水の放出以外にも要因があると指摘しました。

一方で、政府・与党がガソリンなど燃料油の補助金の延長を調整していることについては、実質賃金が下がっていることから「政策として正しい」と支持しました。