「新型コロナ」5類移行後最多

RSウイルス以外にも、気をつけなければいけない感染症について見ていきます。
新型コロナの定点あたりの報告者数の推移を見ると、8月14日から20日の直近では17.84人。
3週間ぶりの増加で、5類に移行してからは最多となっています。
全国約5000の医療機関からの報告では、8月20日までの1週間で、8万6756人となっています。

冬に流行したインフルエンザは8月の段階で1.01人。減少傾向ではあるものの、例年の流行状況と異なり、流行開始の目安となる1.0を下回っていません。
熱中症だと思ったら・・・コロナと併発も

伊藤院長によると、「熱中症だと思ったら新型コロナやインフルエンザを併発していた」という患者さんが多くいるそうです。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:
暑くなると、コロナの陽性率も高くなりますし、インフルエンザの方も増えるんですよね。偶然ではなく、暑さによる疲労の蓄積や免疫力の低下が関係しているように思います。
コメンテーター トラウデン直美:
実感として、自分自身の体も冷房にさらされて、外の暑さに出てって、バランスがとれなくなっている感覚は確かにあるなと思うので、そういうときこそやっぱり気をつけないといけないですね。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:
併発の方がむしろ多くて、熱中症の患者さんは命にも関わりますので待ったなしでとにかく受けることにしてるんですけど、来てみると、熱中症の治療をしている間にインフルエンザやコロナの陽性がわかるということが少なくない。
▼熱中症になって、免疫力が下がっているときにコロナに感染する
▼コロナに感染して食事や水分が十分に取れず脱水になって、熱中症にもなる
この2つが負のサイクルで併存しているという日々が続いていますね。
恵俊彰:
最近のコロナには何か特徴がありますか?
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:
やはり「のどの痛み」がまた強くなっているように思います。
XBB系統になってから、のどの痛みと発赤を軸に、高熱・咳・けん怠感・筋肉痛・お腹の症状がでています。
あと言われているのは、目の症状ですね。目ヤニとか目のかすみを訴える患者さんが3割ぐらいいて、これが最近のXBBの特徴のひとつとも言われているんですけど、それを実感しています。
恵俊彰:
コロナの再感染・再再感染はどのような状況ですか?
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:
非常に多くなっています。
今ほとんどXBB1.5から1.16、さらには5.1という次の派生株の世代に入っていて、以前感染した人の多くはBA4‐5とかそれ以前のものですので。
ワクチンも今打っているのはBA4対応ですので、発症という意味ではなかなか十分ではなく、重症化予防に多少効いているかなという程度ですから。
9月20日以降、XBB1.5対応の新しいワクチンが一斉に始まりますけど、そのワクチンが始まるまでは、以前のワクチンや過去の感染に慢心することなく、特に免疫力が落ちていると感じている方は気をつけていただいた方がいいと思います。
恵俊彰:
いろいろな感染症・熱中症、体力の低下から始まるということですから、皆さん十分気をつけていただければと思います。
(ひるおび 2023年8月29日放送より)