ミサイルが迫ってきた場合、どこに逃げるか、考えていますか?
外国からの“ミサイル発射”を想定した避難訓練が、新潟県の見附市と佐渡市で行われました。
【訓練サイレン】
「ミサイルが発射されたものとみられます」

26日に見附市で行われた避難訓練は、他国から弾道ミサイルが発射され、日本に飛来する恐れがあるという想定で、国と県と市とが合同で実施しました。
防災無線を聞いた住民が爆風などから身を守るために避難した先は『地下歩道』。ここで、安全が確保されるまで身をかがめます。

【住民】
「初めてこういうことをやって、動線的に確認ができたので、今回よかったかなと思っています」
こうした訓練の背景にあるのは、北朝鮮による相次ぐ「弾道ミサイル」発射です。

24日未明にもミサイルの可能性があるものが発射され、沖縄県を対象にJアラートが発令されたばかりでした。
ミサイル攻撃などの爆風から被害を減らすために一時的に避難をする施設『緊急一時避難施設』には頑丈な建物や地下施設などが指定されていて、地震や津波といった災害時の避難所とは異なる施設もあります。

この『緊急一時避難施設』は新潟県内に1475か所ありますが、これらの周知が進んでいないという課題があります。

【住民】
「ミサイルが飛来したときにここに逃げると知っている人は、ちょっと少ないと思います。半分もいないのでは…」
27日に同様の訓練を行った佐渡市でも、「周知不足」という指摘が聞かれました。
【住民】
「逃げるときには、こういう建物で、こういう形で、これぐらい時間をおいてとか…目で見て分かりやすい絵とかポスターを作ってくれたらいいかなと思います」

また、見附市の地下歩道に避難した住民からはこんな心配も…。
【住民】
「ここは雨が雨が降ると、水がすごく溜まってしまうので、そこを何とか改善してもらえればいいのかなと」
【見附市 稲田亮市長】
「さまざまな形で、市民の皆さまには避難のときにどうしたらいいか考えていただく、また、行政として避難場所を伝達する取り組みを進めていければと」

【佐渡市 渡辺竜吾市長】
「まずは、近くの比較的堅牢な所、窓がない所、そういう点を普段からチェックしておくということが大事だと思います。佐渡市においてもそういう市民の声を聞きながら、チェックしながら、市民にお伝えしていく」

今年度この訓練は新発田市、新潟市、魚沼市でも予定されています。