ロシアで墜落したジェット機に乗っていたとされる民間軍事会社ワグネルの創設者・プリゴジン氏について、プーチン大統領がその死を事実上、認めました。

プーチン大統領 プリゴジン氏の死亡を認める

日比麻音子キャスター:
23日、ジェット機が墜落。「プーチン大統領が、軍にジェット機の撃墜を命じたことは、ほぼ確実」とアメリカのシンクタンクの分析は報じています。ワグネルを排除するための最終段階だった可能性が高い、ということで、プリゴジン氏の暗殺という見方も出ているわけです。

このプライベートジェット機に、合わせて10人が乗っていましたが、全員が死亡です。プリゴジン氏の名前も乗客名簿にあり、プリゴジン氏が死亡したかどうか、という情報までは出ていなかったんですが、24日、プーチン大統領が、初めて言及をしました。「今回の墜落に関しては、まず亡くなられた方のご家族にお悔やみ申し上げたい」と、プリゴジン氏の死亡を認めたということになります。

なぜ、ジェット機は墜落してしまったのでしょうか。
目撃者の情報によりますと、ドローン攻撃ではないか、という発言。
また、アルジャジーラからは、匿名の情報筋の話として、地対空ミサイルの可能性などが指摘されていました。
アメリカの国防総省によりますと、地対空ミサイルによる撃墜を否定。
ウォールストリートジャーナルが報じた内容によれば、飛行機に仕掛けられた爆弾が、爆発した可能性が高い、とみているということなんです。

明海大学の小谷哲男 教授によると、「地対空ミサイルであれば、レーザーに映るはず。アメリカがそれを否定したということは、その記録がないということ。事前に爆発物を仕掛けて、事故を装った可能性が濃厚なのではないか」と指摘されています。

ロシア側は、当局が調べを進めている、という発表にとどめています。