搭乗者名簿に民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏の名前が載ったプライベートジェット機がロシア西部で墜落しました。今回の墜落は、ロシアでどう受け止められているのでしょうか。

反乱からちょうど2か月後というタイミングでのニュースですが、一夜明けた現地の新聞は、一面で扱うところもあれば、全く触れていないものもあるなど伝え方が分かれています。

現場では遺体の搬出が進んでいますが、身元が特定されるにはまだ時間がかかる可能性があります。

政権側からは今回の墜落について現時点で公式な見解は示されていません。

一方、ワグネル側がプリゴジン氏が死亡したと伝える中、出身地サンクトペテルブルクでは、ワグネル関係者が旗を掲げたり、市民らが花を手向けたりする姿がみられました。

ワグネルのメンバー
「我々は指揮官からのさらなる指示を待ちます」

プリゴジン氏はプーチン氏と近い関係とされ、ウクライナ侵攻では多くの戦闘員を前線に派遣してきました。

その一方で、国防省との対立が反乱にまで至ったことで政権の統制不足が露呈し、いわばプーチン氏に恥をかかせた形で、今回の墜落との関連を指摘する声も出ています。

反乱後もプリゴジン氏のもとで行動をともにしてきたワグネルの戦闘員も少なくはなく、今後のワグネルの動きが焦点の一つとなりそうです。