福島第一原発から放射性物質トリチウムを含む処理水の海への放出がきょう午後から始まりました。県内の漁業者からは、風評被害を懸念する声が上がっているほか、販売関係者も今後、消費者がどう反応していくのか不安を募らせています。

東京電力は福島第一原発の処理水について24日午後1時過ぎから原発の沖合1キロの海へ放出を始めました。処理水の放出は放射性物質トリチウムの濃度が1リットルあたり1500ベクレル以下と想定通りに薄められたことを確認してから行われましたが、青森県内の漁業関係者からは風評被害が起きないかと不安の声が上がっています。

※三沢市漁協 熊野稔 組合長
「私はいま一番とても悲しい気持ちです。とりあえず分からないけど、食べない行動が起こるのかと不安でいっぱいです。もっと早くから大丈夫ですということも含めて、(政府が対策を)なぜしなかったのか」

八戸市民の台所「八戸市魚菜小売市場」では店舗関係者は今回の処理水の放出に消費者がどう反応していくのか不安を募らせていました。

※店舗関係者
「不安がいっぱいだ。困ったもんだ」
「現時点の判断だけで売る立場の人が敬遠すると、それが風評被害になると思いますので、安全というのがあるのなら普通に仕入れて普通に販売する」

※市場の利用者
「なんとかしなければその先に進めないんでしょうしね。まあ、安全基準を満たしていれば普通に購入しようかなと思っていますけど不安は不安です」

一方、青森駅前では市民団体のメンバー約20人が処理水の放出に反対する抗議活動を行いました。

環境省は、処理水の放出から3か月間は福島第一原発周辺でのトリチウムの濃度を週1回測定することにしています。