山梨県が実現を目指す富士山登山鉄道構想について企業や観光の団体による県民会議が発足しました。

山梨県 長崎幸太郎知事:
(登山鉄道構想は)今の富士山の抱える課題を解決する一案として提案しています。

富士山登山鉄道構想は富士スバルラインに次世代型の路面電車を敷設するもので、県は今年度から実現に向けた検討を本格的に進めます。

こうした中、24日に県内企業の団体や観光団体などによる県民会議が発足し、長崎知事が富士山登山鉄道構想のメリットなどを説明しました。

富士山観光は過度な来訪者により環境破壊や満足度の低下につながるおそれがあるとした上で、登山鉄道で来訪者数のコントロールができ、消費単価の増加にもつながるとしています。


長崎知事:
冷静な議論を積み上げていくことが重要ですが、その第一歩が踏み出せたことで感謝をしています。

なお、富士山登山鉄道構想を巡っては採算を取るためには年間300万人の利用で料金は1万円と試算されていますが、長崎知事は県民からは料金を徴収しない考えを示しています。

一方で地元自治体や一部観光団体からは反対や慎重な意見も出ていて、県は課題の調査と地元との合意形成に取り組むとしています。