あす8月27日に誕生日を迎える“さゆりんご“こと松村沙友理さん(30)。乃木坂46の元メンバーで、現在は女優やタレント、ファッションモデルとしてマルチに活躍する彼女だが、2歳の時に大阪府内で阪神・淡路大震災を経験したことはあまり知られていない。松村さんが、そのときの体験と、防災への思いを初めて語った。

9月1日金曜 ごご5時50分~「関東大震災から100年 あす巨大地震が来たら」より)

「両親が覆い被さって守った」松村さんと阪神・淡路大震災

大阪府出身で、元乃木坂46の松村沙友理さん。
まだ2歳だった1995年1月17日、マグニチュード7.3・兵庫県で最大震度7を観測した阪神・淡路大震災が起きた。松村さんが当時住んでいた大阪府内でも、全壊895棟、住家半壊7232棟など、住宅に大きな被害が出た。

地震発生当時、母や姉弟と、同じ部屋で寝ていたという松村さん。そのときの状況を次のように話した。

「私自身は全く記憶がないのですが、母が地震に気づき“これはいつもの地震と違う”と感じて、私達子どもの上に覆い被さって、物が落ちてくるのから守ってくれました。そうしたら父も寝ていた部屋から私たちの部屋に来て、その上に覆い被さってみんなのことを守ったという話は子どもの頃からよく聞いていました。本当にその時は大変だったそうです」

自宅に目立った被害はなかったが、阪神・淡路大震災を経て松村さんの家はさらに防災に力を入れるようになったと言う。

「我が家では、絶対に家具は固定されていましたし、何かあったとき用に、防災バッグのようなものは常備されていました。家族としては、何かあったときのための備えを結構しっかりしていたのかなと思います。消火器も置かれていて、それも阪神・淡路大震災により火災の発生を身近に感じていたからだったのかなと思います。消火器が家にあるのは普通だと思っていました。みんなの家にあるものだと思っていました」

「若い人たちこそ、震災のことを知ってほしい」

阪神・淡路大震災を経て実家に消火器が備え付けられていたという松村さん。
しかし、特番の収録で、実際に消火器を使ってみると…。

「実家に消火器があったとしても、使ったことも触ったこともありませんでした。小学生の時に授業で消火器を使ったことがありましたが、それ以来だったので最初は説明文を読まないと不安でした。いざ使うとなるとテンパってしまう方も多いでしょうし、今回番組の中で消火器に触れられてよかったです」

備えを再確認することの重要性を感じたと言う。
さらに、こんなことも…。