全国高校総体ウエイトリフティング男子102キロ級で、宇佐高校の藤原菱選手がトータル290キロの大会新記録で悲願の頂点に立ちました。競技を始めて3年…個人2冠の達成に向けて早くも始動した藤原選手を取材しました。

8月14日に北海道で行われた全国高校総体のウエイトリフティング。男子102キロ級で、宇佐高校3年の藤原菱選手は最終試技で自己ベストとなる165キロを挙げ、トータル290キロの大会新記録で初優勝を飾りました。

(藤原菱)「今回ジャークで挙げた165キロは本当に挙げたことない重量だったので、挙がった瞬間は喜びと感動でいっぱいになりました」

藤原選手は団体で全国5位の実績がある旧四日市高校の歴史を引き継いだ宇佐高校のウエイトリフティング部で、男女7人の部員とともに週6日の練習を重ねてきました。

中学生の頃は柔道部に所属。高校でウエイトリフティングに出会った藤原選手は競技を始めてわずか3年で日本一に昇り詰めました。

(宇佐高校ウエイトリフティング部・武田雄大監督)「とにかくまず体が強いというか力も強い。そして柔軟性も兼ね備えて、彼が入学したときに10年に1人の逸材だと思ってました」

後輩も藤原選手の背中を追います。1年生ながら今年のインターハイ89キロ級で5位に入賞した三宮叶夢選手は先輩の活躍に刺激を受けたと話します。

(三宮叶夢)「本当にものすごく強くて、偉大でめっちゃ憧れています。自分もここを目標にして超えたいなという気持ちが強くなりました」

藤原選手の次の目標は10月に開催される鹿児島国体。インターハイとの個人2冠にむけ、さらなるレベルアップを目指します。

(藤原菱)「気を抜かずこの調子で記録をどんどん伸ばしていって、正真正銘の全国一になりたいと思います」