旧大分県立野津高校の跡地を活用する臼杵市の事業で運営会社が破たんし半年で閉鎖した問題で、市は「公募の審査の仕組みに最大の問題があった」とする検証結果を公表しました。

この問題は臼杵市が公募で選定した野津町の農業法人「ネクストファーム」がわずか半年で事業を停止し、その後経営破たんしたものです。市はこの事業におよそ4億円を投じていました。

臼杵市は21日、市議会の全員協議会でこの問題の検証結果について説明。報告では最大の問題として公募を実施頻度の少ない「プロポーザル方式」としたため、ガイドラインなどの基準がなかったと指摘。これに加え、コロナ禍と重なったことで担当課の限られた職員のみで事業を進めたことが原因と結論付けました。市はチェック体制を強化するなど再発防止に努める考えです。