■第19回世界陸上競技選手権大会 第2日(日本時間20日、ハンガリー・ブダペスト)
男子400m予選の1組で佐藤拳太郎(28、富士通)が44秒77をマークし32年ぶりとなる日本記録更新。1991年の高野進さんの記録を0秒01更新し、準決勝進出を決めた。佐藤風雅(27、ミズノ)も44秒97と日本歴代3位の44秒台をマークし組2着、中島佑気ジョセフ(27、ミズノ)は45秒15の5組3着で日本人選手3人が準決勝に進む快挙となった。
7月のアジア選手権を制した佐藤拳は東京五輪金メダリストS.ガーディナー(27、バハマ)とともに予選1組で登場。最後のコーナーで3番手に上がると、直線ではそのまま腕を大きく振りゴール手前で2番手に。日本記録となる44秒77をマークし、ガーディナーに次ぐ2着で準決勝進出を決めた。
レース後、佐藤拳は「まだ目標のひとつで、日本記録は絶対に出さなくてはいけないと思っていたので、まだまだここで満足せず、準決勝もこれ以上にタイムを上げてしっかり決勝進出できるように頑張りたい」とファイナル進出に向け次戦を見据えた。
前回、オレゴン大会は準決勝で敗退した佐藤風も4組を走り日本歴代3位の44秒97をマーク。最終コーナーを抜けた時点でトップを走っていた佐藤風は、最後のストレートでロンドン五輪金のK. ジェームス(30、グレナダ)にかわされたが2着。準決勝へ進んだ。
予選5組に登場した日本王者の中島は自己ベストに0秒03と迫る45秒15をマークし3着で予選を突破。日本の3選手がそろって23日に行われる準決勝に進出した。