島根県畜産技術センターは18日午後、JAしまねを通じて出荷した生乳に、通常混入しない洗浄水が混入していたと発表しました。回収・廃棄の対象は40トンにのぼるということです。

島根県によりますと、混入したのは次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする洗浄剤を水で希釈した洗浄水で、生乳486キロに対し、洗浄水100キロが混入したということです。

生乳の集荷・牛乳の製造過程で濃度が低下・分解し、人が飲んでも健康には影響がないとしています。

県畜産技術センターが8月3日に出荷した乳成分が薄いとJAしまねから指摘があり調査し、畜産技術センター・JAしまね・島根中酪で協議した結果、洗浄水混入の可能性が高いと判断したということです。

出荷された生乳は島根中酪や広島協同乳業で合乳されたため、回収・廃棄の対象は40トンになりました。

島根中酪が4日に牛乳等全量40トンの回収・廃棄に着手し、5日には店頭からの撤去を完了。16人が飲用済みでしたが、飲用者を特定、お詫びし、健康被害は確認されていないということです。