新型コロナの感染拡大が続いています。青森県内の感染者は8月13日までの1週間で991人が確認され、感染症法上の位置付けが5類に移行してから最も多くなりました。医療関係者からは第9波に入った可能性が指摘されています。

青森県によりますと、新型コロナの感染者数は8月13日までの1週間で県内60の医療機関から991人の報告があり、前週から174人増えました。保健所管内別の1医療機関あたりの患者数は、東地方・青森市の24.25人が最も多くなっていて、県全体では16.52人となっています。県全体の1医療機関あたりの患者数は7月中旬から4週連続で増えていて、新型コロナが今年5月に5類へ移行したあと、最も多くなりました。これを5類へ移行する前のデータから算出した参考値と比べたとき、第8波だった1月2日からの1週間の18.77人に迫る値となっていることがわかります。

続いて、17日までに発表された東北の感染者数です。1医療機関あたりの感染者数は宮城が最も多く17.38人、次いで岩手、青森、福島、秋田、山形となっていて、感染者が前週より増えたのは青森・岩手・秋田の3県でした。全国的に感染者が増加傾向にあるため、青森県は引き続き感染防止対策を呼びかけています。

新型コロナの感染拡大の影響は県内で広がっています。八戸市立市民病院の感染症病棟では、7月末から新型コロナの疑いがある人を検査したとき、陽性の確認が増えているといいます。

※八戸市立市民病院 野田頭達也 副院長
「陽性者が3人。(検査した)14分の3が陽性」

16日は午後3時の時点では、14人を検査して3人の感染が確認されました。

また、いま、需要が増えているのが自宅での検査です。青森市のこちらの調剤薬局では、家族に新型コロナの疑いがある人などが抗原検査キットを買っていて、販売数は7月中旬から約5倍に増えました。

※ハッピー調剤薬局青森観光通店 管理薬剤師・伊藤菜津美さん
「青森ねぶた祭の前から売れ始めて、ピークは8月12日から14日の間でした。通常よりも多く発注して、在庫がなくならないようにしていますが、メーカーもお盆休みがあるので、追加発注分の到着は時間がかかっています」

こうした状況について、八戸市立市民病院の野田頭達也副院長は第9波に入っている可能性を指摘します。

※八戸市立市民病院 野田頭達也 副院長
「(感染者数増加は)全国的な傾向だと思うので、第9波という声もありますし、そういう流れで増えてきたと思います。夏休み・お盆を迎えるので、人の動きが増えているのが、多少なりとも影響していると思います」

八戸市立市民病院で新型コロナの入院患者は5月に5類へ移行したさいは1日数人でしたが、現在は20人前後にまで増えています。現時点では医療体制に余裕があり十分対応できるとしていますが、もう一度、感染対策を徹底するとともに、新型コロナが疑われる症状がでた場合はすぐに近くの医療機関へ受診するよう呼びかけています。

※八戸市立市民病院 野田頭達也 副院長
「今年は非常に夏が暑いので、熱中症と思って実はコロナだったという人も何人かいましたので、そういった症状がある場合は適切に医療機関を受診したほうがいいと思います」

新型コロナの感染者数は5類に移行してから週1回の発表となり、感染状況がわかるのに時間がかかるため、あらためて最新の情報を確認しながら対策を講じることが必要となります。

<東北の新型コロナ感染状況>
秋田県の感染者は611人  1医療機関あたりの患者数は11.75人
岩手県の感染者は1014人 1医療機関あたりの患者数は16.90人
山形県の感染者は485人  1医療機関あたりの患者数は11.55人
福島県の感染者は1149人 1医療機関あたりの患者数は14.01人
宮城県の感染者は1564人 1医療機関あたりの患者数は17.38人