とさでん交通は今月14日から31日まで、路面電車の平日の便数をおよそ1割減らして運行しています。背景にあるのは慢性的な運転手不足と新型コロナです。

とさでん交通は今月14日から31日までの期間中、路面電車の平日ダイヤを土日祝日と同じダイヤで運行しています。ただし、午前7時から8時台については通勤ラッシュに対応するため高知市の東西を結ぶ区間を3便、南北を結ぶ区間を2便増便しています。これにより平日の便数は1日602便から536便と66便減少しています。

とさでん交通によりますと本来の平日ダイヤを運行するために必要な運転士は99人ですが、離職者などが相次ぎ現在は87人で対応しています。さらに先月以降、新型コロナの感染者が相次いで出たこともあり、減便を決めました。来月は夏休みが終わり通学にも対応する必要がありますが、一定数、運転士の復帰が見込めているため、通常ダイヤに戻す予定です。

(とさでん交通電車事業部 畑山眞沙樹 次長)
「利用客にはご迷惑をおかけしますが減便対応してご理解を頂きたいと思っている」
「(Q.運転士不足対策は)上期・下期と2回の(運転士)募集でしたが、少しでも(求人が)目に留まるように通年で募集をかける取り組みを実施している」

一方、路線バスについては10月のダイヤ改正で12%減便することが決まっています。必要な運転手156人に対し現状133人とこちらも人員不足が課題で、高速バスや貸切バスの運転手を路線バスに回すなどして対応しているということです。