NASA=アメリカ航空宇宙局は、ことし7月の世界の平均気温が観測史上、最も高くなったと発表しました。

NASAは14日、ホームページ上でことし7月の1か月間の世界の平均気温が記録のある1880年以降、最も高くなったと明らかにしました。

1951年から1980年までの7月の平均気温を基準として、世界全体では1.18℃高かったほか、南北アメリカや北アフリカ、南極の一部では4℃も気温が上昇した地域があったということです。

NASAによりますと、この記録的な暑さは太平洋の海面水温が高くなる「エルニーニョ現象」によるもので、2024年の2月から4月にかけて最も影響が出るとの予想を示しています。

その上で、「温暖化は主に人為的に排出されている温室効果ガスによるものだ」「温暖化が進むにつれ、世界中の人々や生態系に影響が出るだろう」と危機感をあらわにしました。

8日にはEU=ヨーロッパ連合の気象情報機関も、ことし7月の世界の平均気温が観測史上、月平均で最も高かったと発表しています。