鳥取市周辺は既に甚大な災害が発生してもおかしくない「大雨特別警報」が出されています。気象予報士解説をお伝えします。

台風7号 各地の被害状況は

日比麻音子キャスター:
午後4時40分、鳥取県の東部に「大雨特別警報」が出されています。警戒レベルは「5」で一番上です。

気象予報士 広瀬駿さん:
避難の目安というのが「レベル4」ですけども、それを上回っている状況です。もう甚大な災害が発生していてもおかしくない状況に鳥取市周辺ではなっているということです。

日比キャスター:
台風7号は午後5時現在、兵庫を進んでいるということになります。

気象予報士 広瀬駿さん:
動きが遅いというのが台風7号の特徴で、動きが遅いからこそ同じようなところで発達した雨雲がかかっていて、特に今、北風が海からダイレクトに鳥取県内に吹き付けていて、発達した雨雲が同じようなところでかかり続けています。

鳥取市内の山沿いの地域では24時間に450ミリ以上と、2か月分の雨がたった1日で降ったことになっています。特に河川の氾濫などの危険度が高まっている状況です。一度大雨になっていると、この後も時間差で災害が発生することもあり得ますので、油断しないようにお願いします。

日比キャスター:
そして、線状降水帯が岡山・鳥取に発生しているという情報もあります。
また最大瞬間風速は▼三重・尾鷲市で37.9m/s(午前2時すぎ)▼神戸市中央区で35.7m/s(午前7時ごろ)▼和歌山市で32m/s(午前3時45分すぎ)となっています。

最大瞬間風速とはどれだけの勢いなんでしょうか。

気象予報士 広瀬駿さん:
30m超えると瓦が飛ぶような暴風となるので、外出が危険な状況になっていたということです。

日比キャスター:
各地の被害を見ていきます。

【和歌山市】風で倒れたとみられる外壁が覆い被さって60代男性が意識不明で搬送
【大阪市】店の看板が飛ばされる
【京都・舞鶴市】増水で橋が流される
【奈良市】ゴルフ練習場のフェンスが倒れる
【三重・尾鷲市】係留されていた船が沈む
など各地でかなりの影響が出ています。