終戦の日に合わせ、夏休み中の子どもたちが平和について考える出前授業が高知市で行われました。

平和について考える出前授業は、こうち生協が子どもたちに高知で空襲があったことを語り継ぎ、平和への思いを伝えようと、7年前から開催しています。今年度は県内3つの小学校の放課後児童クラブで行っていて、きょうは朝倉第二小学校の1年生から4年生27人が参加しました。

鉄かぶとに触れる児童たち


児童たちは、戦時中に使われた鉄かぶとに実際に触れ、戦争の悲惨さを感じていました。

また、高知大空襲の体験談を紙芝居にしたDVDも上映されました。

高知大空襲の体験談を紙芝居にしたDVDより


「鏡川の狭い河原にはあふれるほど人が逃げてきて、右往左往しています。空からは雨あられのように大きな音と共に、焼い弾が落ちてきます。向こうの家々はすべてが焼い弾で真っ赤に激しく燃えています」

全国の生協で行う「折り紙再生プロジェクト」


さらに子どもたちは、全国の生協が行っている「折り鶴再生プロジェクト」も体験しました。これは、平和を祈りながら折った折り鶴をノートやカレンダーに再利用することで平和への思いをつないでいく取り組みです。

児童たちは日本で実際に起きた戦争を知ることで平和への思いを新たにしていました。

3年生女子児童


(3年生女子児童)
「幸せに暮らしていた人が戦争に巻き込まれて、家族が死ぬと悲しむ。戦争がないほうが幸せに暮らせるなと思う」

3年生男子児童


(3年生男子児童)
「平等にみんなに接するのを心がける。友達と仲良くするのを心がける」

出前授業は今月18日にも高知市の五台山小学校で開催されます。