被爆者の高齢化で証言を聞けなくなる日

活動を続ける工藤さんは85歳。被爆者の高齢化で証言を直接聞けなくなる日は、確実に迫っています。

1995年には2300人いた熊本県内の被爆者は、現在は650人ほどにまで減りました。

*1995年 2372人
*2023年3月末時点で656人

こうした現状から工藤さんは熊本に住む自分がメッセージを伝えたいという思いが年々強くなったといいます。

そして8月9日、台風6号の接近で会場が変更され、岸田総理も欠席。異例の形となった式典をむかえました。

工藤さん「いよいよきょうだ。頑張らなくちゃ」

無事に出席することができました。

そして、「平和への誓い」に込めたメッセージ。
7歳だった自分と今を重ね、世界に訴えました。

工藤さん「子どもたちが戦争に巻き込まれ、私たちと同じ苦しみに遭うようなことがあってはならない」

夫・勇二(ゆうじ)さん(82)の姿も会場にありました。

工藤勇二さん「良かったよ。良かったねって」

核兵器の脅威に世界が怯える中、当時を知る立場だからこそ、次の世代も核の怖さを知ってほしい。工藤さんはそう、願っています。

工藤さん「(核抑止論で)防いでいる平和っていうのは、とても平和とは言えないと思うんですよ。体験して、記憶している最後の年代だと思うから。今、引き継がなくちゃ、しっかりそれを」