気象庁は午前7時50分、岡山県と鳥取県に「線状降水帯発生情報」を発表しました。
この情報が発表された地域では、線状降水帯によって非常に激しい雨が降り続き、土砂災害や浸水、河川の洪水など災害の発生する危険度が急激に高まっています。
気象庁は、市町村が出す避難情報や地元気象台が発表する「キキクル」などを確認したり、崖や川の近くなど危険な場所にいる場合は安全な場所に移動したりするよう呼びかけています。
気象庁は午前7時50分、岡山県の北部と鳥取県の東部、中・西部に、「線状降水帯発生情報」を発表しました。気象庁によりますと、岡山県の北部と鳥取県の東部、中・西部では、同じ場所に非常に激しい雨が降り続いています。
「線状降水帯発生情報」は、線状降水帯とみられる現象が発生したことを知らせる情報で、この情報が発表された地域では、土砂災害や浸水、河川の洪水など災害の発生に結びつくような非常に激しい雨が降り続いています。
5段階の大雨警戒レベルのうち、避難が必要とされる警戒レベル4以上に相当する状況で発表される情報で、地元の市町村がすでに「避難指示」を発表しているか、まもなく発表するような災害発生の危険度が急激に高まっている状況です。
特に崖や川の近くなど危険な場所にいる方は、地元市町村が避難情報を発表していないか確認し、状況に応じてただちに「立ち退き避難」や「屋内安全確保」など、適切な避難行動をとってください。
また、市町村が定めた避難場所などへ避難することがかえって危険な場合は、崖や沢から少しでも離れた頑丈な建物や、少しでも浸水しにくい高い場所に移動するなど、ただちに身の安全を確保して下さい。
気象庁は、線状降水帯の発生を知らせる情報の正式名称を「顕著な大雨に関する情報」としていますが、TBS(JNN)では、この情報の意味が明確に伝わるよう、あえて「線状降水帯発生情報」と言い換えてお伝えしています。
避難する際は、特に土砂災害に対しては、自宅や今いる場所の外に出て、市町村が定めた近くの指定緊急避難場所や安全な場所にある親戚や知り合いの家、ホテルなどへ行く「立ち退き避難」が原則です。
なお、洪水や高潮に対しては、ハザードマップなどを参考に屋内で身の安全を確保できるかを確認したうえで、自らの判断で安全な上の方の階に移動するか、安全な上層階に留まる「屋内安全確保」も可能です。
また、すでに周囲の道路が浸水していて歩けないなど外に出ることが困難な場合は、無理をせずに建物の中に留まり、建物内の少しでも安全な場所へ移動してただちに身の安全を確保してください。
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