甲子園で連日、球児たちによる熱戦が繰り広げられていますが、11日には高松市でも、巨大な筆で作品を書き上げる「書道パフォーマンス大会」が行われました。一枚の書に全力で挑む高校生たちを取材しました。


大胆な筆遣いと、音楽に合わせた流れるようなパフォーマンス。縦4メートル・横6メートルの巨大な紙に、6分間で作品を作り上げる高校生の書道パフォーマンスです。

今年で12回目を迎える、「うどん県書道パフォーマンス大会」には、過去最多となる24の高校の書道部が参加しました。

5人以上で参加する学校が多いなか、2人で大会に挑む高校生も。志度高校書道部の長瀨さんと高砂さんです。2人できょうを目指して練習を重ねてきたといいます。

「これ以上馬のさぁ、横角いっぱいのところ」
「つぶれんようにせないかんよ」
「こんぐらいがベストやんえ」
「いけるって」
いよいよ、出番が近づいてきました。

(志度高2年 長瀨萌夏さん)
「緊張します、失敗しないように」

(志度高2年 高砂遥凪さん)
「今まで練習したことが出せればいいなって思います」
(志度高2年 長瀨萌夏さん)
「不安は3年生が引退したときからあるんですけど、先生とかにもお世話になりながら練習してきたんで」

6分間に思いを込めて…。2人で息をあわせ作品を書き上げていきます。

(志度高2年 長瀨萌夏さん)「大文字はやっぱり初めてだったんで、緊張もあったんですけど不安もあったし、でも形にはなったのでよかったかなあと」


書いたのは「凌駕」の文字。2人で困難に立ち向かっていくとの思いを込めました。

ー来年は?
(志度高2年 高砂遥凪さん)「人数も増やして」
(志度高2年 長瀨萌夏さん)「2人ではないようにするので、もっとよりよい作品が生まれると思います」

四国遍路をテーマにした作品に挑んだのは、書道パフォーマンス甲子園にも出場した実力校、高松東高校です。


(高松東高3年 横井那海さん)
「お遍路さんが成長していく姿っていうのを見てほしいなと思います。ずっと練習してきて、その成果が今回出せたんじゃないかと思います」

(高松東高3年 中村瑠さん)「全力でできたんで、悔いないです」

高松東は惜しくも準優勝。優勝には高松北が輝きました。6分間に全力を込めて。書の道に青春をかける高校生たちの熱い夏です。