ウクライナ各地ではロシア軍の攻撃により市民の犠牲が相次いでいますが、こうした中、黒海に面する南部オデーサでは、ウクライナ侵攻後、初めて海水浴場が開設されました。

現地メディアによりますと、ウクライナの北東部・ハルキウ州では12日、ロシア軍による攻撃で住宅が破壊され、70代の女性が死亡。

また、南部ザポリージャ州でもロシア軍の攻撃があり、警察官1人が死亡し、12人がけがをしたほか、ヘルソン州では11日に1人が死亡、10人がけがをするなどウクライナ国内で市民の犠牲が相次いでいます。

こうした中、ロイター通信によりますと、黒海に面する南部オデーサでは12日、地元当局者が複数の海水浴場を開設したことを明らかにしました。海水浴場の開設は去年2月にロシアによる軍事侵攻が始まって以降、初めてのことです。

海水浴場を訪れた人
「やっと泳げるようになったし、気分転換したい。戦争のことはもう考えたくない。もうたくさんだ」

ウクライナ最大の港と海軍基地があるオデーサは、ロシア軍によるミサイルやドローンの攻撃にさらされてきたほか、黒海には数百もの機雷が仕掛けられたため、海水浴場が閉鎖されてきました。

開設された海水浴場では、機雷の爆発から利用者を守るための網が設置され、空襲警報中は遊泳が禁止されるということです。