米津龍一気象予報士・防災士:
台風7号の最新情報です。

台風の進路予想図から見ていきます。
きのうと比べて非常に強い勢力となっています。中心気圧が940hPa、まだ日本の南にある状況です。

この後北上してくるのですが、ポイントは強い勢力を維持しながら、接近してくる見通しとなっています。

さらに、きのうと比べて違うのが、予報円の範囲が関東から四国にまで広がっているという状況になっています。
つまり、15日頃に関東から四国のどこかに接近もしくは上陸のおそれがあるということなんです。

山梨県もまだこの予報円の中に入っているんですが、現在の気象庁のコンピュータが出す台風の進路予想を見ていきます。

これは雨と風と太平洋高気圧の予想となっています。この太平洋高気圧が鍵となります。台風は自力で進むことができないので、周りの風に押し流される形になるんです。この動きにも注目しながら見ていきます。

あす土曜日にかけてはまだ日本のはるか南に位置しているんですが、ゆっくりと北上していくのわかると思います。

13日、14日と近畿の南の方に進んできています。

その後14日から15日にかけて、近畿

の方に進んでいく予想となっていまして、この近畿地方を15日から16日にかけて縦断する形になっています。

ただ、この雨雲が仮にこの近畿でなく、東海の方に進路を進めた場合、山梨の西側に入る台風は危険な状況となりますので、雨の量が多くなって暴風雨となるおそれがあります。

ですから14日から16日にかけて、大雨、暴風雨のおそれがまだ残っているという形になります。

このような状況ですので、この穏やかな週末のうちに備えをお願いしたいんです。

台風への備えとして、
まず気象情報だけでなく、交通情報の確認。おそらく東海道新幹線や高速道路にも影響が出てくるかと思います。

ハザードマップの確認。自分が住んでいる場所や滞在先、旅行先が危険なのかどうか、避難所の確認をお願いします。

大雨対策として、側溝や排水溝の掃除。道路が冠水するおそれがあります。

暴風対策として飛ばされやすいものは家の中に、この週末までにしまっておくようお願いします。