時速194キロの車による事故で弟を亡くした女性がお盆を前に現場を訪れ「事故を忘れないでほしい」とあらためて今の思いを語りました。

おととし事故で弟を亡くした長文恵さん(57)。お盆を前に大分市の納骨堂を訪れました。

(長文恵さん)「(2月の)命日ぶりですね。お盆に迎えに来て、家に連れて帰って、家で過ごしたいと思います」

長さんはおととし2月、大分市大在の県道で発生した事故で弟の小柳憲さん(当時50)を亡くしました。

相手の当時19歳の男は時速194キロで乗用車を走行させ小柳さんの車に衝突しました。男は過失運転致死罪で起訴されましたが、その後、より量刑の重い危険運転致死罪に起訴内容が変更されました。

(長文恵さん)「(事故から)2年半ですけど、花が絶えたことはないです。ここでそういった事故があったのだというのを皆さんに忘れないでほしい」

長さんは異常な高速度の事故に危険運転致死罪が適用されていない現状を変えようと7月立ち上がった「高速暴走・危険運転被害者の会」の共同代表となりました。

(事故で弟を亡くした・長文恵さん)「各地でこのような事案はあっているのではないかと思っているんです。ただ声をあげられないだけで。私たちはそこも含めて声をあげていきたいと思っているし、法律の運用の改善を求めてやっていきたい」

長さんは法の運用の見直しを求め活動を続ける一方で、弟がなぜ亡くなったのか、法廷で明らかになることを願っています。