第70回よさこい祭りが4年ぶりに通常開催されています。国内、海外から157チーム、1万4000人の踊り子が、夏の高知に集結。コロナ禍を経て、街中に鳴子の音色と踊り子たちの笑顔が帰ってきました。
10日午前11時の帯屋町演舞場。地方車と呼ばれる音響機材を乗せた車から、体を押されたかのような重低音が響き始めました。4年ぶりの通常開催となった、よさこい祭り。本番の2日間の幕開けです。
戦後の復興を願い始まったよさこい祭りは、今回で70回目を迎えました。鳴子を持って、よさこい節のリズムで、高知市内の競演場、演舞場を踊ります。音楽、衣装、踊りは、これまでに様々な変化を続け、まさに「自由」。本家・高知から、全国各地、そして世界各国に広がっています。

70回目の節目は、海外3チームを含む157チーム、1万4000人が出場しています。2020年と2021年は中止。2022年は、「特別演舞」という形で規模縮小。4年ぶりの通常開催に、いたるところで観客からの「おかえり」という声が聞こえます。

主に商店街で運営する会場も、この瞬間を待っていました。人口減少や高齢化などを背景に、人通りが少なくなってきている商店街。そこにコロナ禍が追い打ちをかけました。ようやく帰ってきた夏の賑わいに、ある店主は「久しぶりの賑わいが本当にうれしい」と頬をゆるめました。
よさこい祭りは10日と11日が本番。12日は、全国大会と後夜祭が行われます。














