台風6号の影響で県南部では10日未明、線状降水帯が発生しました。雨の量がすでに8月の平年値を超えた場所があり、引き続き土砂災害に警戒が必要です。

台風6号は午後3時の時点で朝鮮半島にあって、1時間におよそ30キロの速さで北上しているとみられます。

(木許裕也カメラマン)「午前2時の佐伯市です。横殴りの雨が降っていて地面に叩きつけています」

台風6号の接近に伴い気象庁は「県南部で線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続いている」として、10日午前1時39分に「線状降水帯発生情報」を発表しました。

降り始めから10日、午後5時までの雨量は佐伯市宇目で412.5ミリ、由布市で369.5ミリ、竹田市で298.5ミリなどとなっていて、県内5か所の観測点で8月の平年値をすでに超えています。

(堀裕司カメラマン)「豊後大野市緒方町を通る県道7号です。のり面が崩落し、かなりの量の土や石などが道路に流入しています」

豊後大野市の県道緒方ー高千穂線では土砂崩れが発生し、車が通れない状況に…

県によりますと、10日午後5時の時点で土砂の流出や倒木などで10か所の県道と市道が全面通行止めとなっています。

これまでのところ、人や住宅の被害は確認されていませんが、現在も5つの市で大雨警報が発表されていて、大分地方気象台は引き続き土砂災害への警戒を呼びかけています。