連日の猛暑は農業にも影響を及ぼしています。新潟県長岡市のコメ農家は水不足で田んぼに水を供給することができずコメの品質への影響を心配しています。
【農家 池津伸俊さん】
「ひねると通常なら(水が)出るんですけど、水量が足りないんでしょうね。田んぼも湿っていれば黒くなるんですけど、端っこの方が白くなってきていて」

新潟県長岡市の農家・池津伸俊さんの田んぼです。池津さんのコシヒカリの一部は穂が出始める「出穂期」を迎えていて、水が最も必要な時期です。しかし連日の猛暑とそれに伴う水不足で水を供給することができていません。

Q品質への影響は?
【池津伸俊さん】
「(稲の生育に)いるものがないので不安は不安なんですけど、我々ができることを探しているような状態ですよね」

新潟地方気象台によりますと、梅雨明けが発表された7月21日から8月10日までに降った雨の量は、新潟市中央区で0ミリ、長岡市で12.5ミリなどとなっていて、新潟県内では水不足が懸念されています。

北陸地方整備局によりますと、農業用水を多く供給している信濃川も水量が平年の半分ほどに減っています。このまま雨が降らないと来週にも十分な取水量を確保できる「正常流量」を下回る可能性があり、下回った場合は関係機関に節水を呼びかけるとしています。
【池津伸俊さん】
「従来の体制のままで水管理をできなくなってきているので、新しいやり方を見つけていかないといけないと思いますけどね」
一方、新潟県上越市では農業被害が出ているとして支援策を発表しました。

【上越市農林水産部 空周一部長】
「中山間地域の方で一か所水稲が枯れる初期的な症状が見受けられて…」
消雪用の井戸水を農業用水として供給するほか、水を汲み上げるポンプなどの購入費などを補助するということです。