台風6号は、10日午前9時には対馬近海を1時間に約20キロの速さで北へ進んでいます。台風は大分県から次第に遠ざかりつつありますが、引き続き土砂災害に厳重に警戒するとともに、うねりを伴った高波、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要です。
台風6号は、10日午前9時には対馬近海を1時間におよそ20キロの速さで北へ進んでいます。中心の気圧は980ヘクトパスカル、最大風速は23メートル、最大瞬間風速は35メートルとなっています。
台風6号の接近に伴い、大分県南部では線状降水帯が発生し、降り始めから10日午前7時までの雨の量は、佐伯市宇目で377ミリ、由布市で363ミリ、竹田市で297.5ミリ、臼杵市で262.5ミリ、豊後大野市で214ミリに達し、いずれも8月の平年値を超えています。
県内では現在、佐伯市と豊後大野市の一部地域に避難指示が発令されています。

県によりますと今のところ、けが人はなく、建物被害も確認されていません。また、県内10の市で計1120戸の停電が発生しているということです。
一方、東九州自動車では臼杵ICと津久見ICとの間が雨により、午前6時10分から通行止めとなっています。また国道と県道7か所で落石や倒木などにより通行止めの規制が出されています。

台風は大分県から次第に遠ざかりつつありますが、九州北部地方では、線状降水帯による非常に激しい雨の降りやすい状況が続いています。降り始めからの総降水量が8月の平年値を上回る大雨となっている所があり、土砂災害の危険度が高まっています。また、大気の状態が非常に不安定となっており、落雷や竜巻などの激しい突風のおそれもあります。

<雨の予想>
10日の予想1時間降水量
中部 50ミリ
北部 50ミリ
西部 30ミリ
南部 60ミリ
11日午前6時までの予想24時間降水量
中部 100ミリ
北部 80ミリ
西部 60ミリ
南部 150ミリ