10日未明にかけて大分県内に最も近づく台風6号。県中部や南部を中心に大雨となっていて、土砂災害に厳重な警戒が必要です。
台風6号は午後6時には長崎県五島市の南およそ90キロにあって、1時間におよそ15キロの速さで北北西に進んでいると推定されます。中心の気圧は975ヘクトパスカルで最大風速は30メートルとなっています。
(八尋記者)「白く泡立った波が大きな音を立てて岸壁に激しく打ちつけています」
佐伯市蒲江では午前9時29分に最大瞬間風速30.2メートルを観測。県内の13の市と町には大雨警報が発表されていて、午後5時までの降り始めからの雨量は由布市湯布院で237ミリ、佐伯市宇目で233.5ミリに上っています。
(避難所で)「家が木造で古いからそれが一番心配です」
(八尋記者)「藤河内に続く道では木々が根本から折れ道路は完全に寸断されています」「佐伯市宇目で土砂崩れ市道が通行止め」
(中島記者)「巨大な岩は山から落ちてきて、道路を走ってきた車と衝突したということです」
別府市浜脇の県道別府挾間線では斜面から縦2メートル、横1.5メートルの岩がー。走行中の乗用車に衝突しましたが、運転していた男性にけがはありませんでした。
(八尋記者)「雨と風の影響で、畑にあるビニールハウスの屋根が吹き飛ばされる被害が出ています」
強風の影響で佐伯市堅田では複数のビニールハウスに被害が広がっています。
(ビニールハウスの所有者)「(この台風で)吹き飛んだ感じですね。通り過ぎたら防除したり、張り直したりしないといけない」
台風6号は10日未明にかけて県内に最も近づく見込みです。また、10日午前中にかけては県内にも「線状降水帯」が発生するおそれがあり、土砂災害に厳重な警戒が必要です。