これから10日未明にかけて、大分県内に最接近する見通しの台風6号について、どのように備えるべきか? 防災の専門家に聞きました。

大分大学の減災・復興デザイン教育研究センターの鶴成悦久センター長は、今回の台風は「速度が遅い」のが最大の特徴と指摘します。

(井口キャスター) 「今回の台風で一番心配される点は?」

(大分大学減災・復興デザイン教育研究センター・鶴成悦久センター長)「予定よりかなりゆっくりなペースで実際北上している感じになる。台風が接近する前から雨が降っているわけですね。知らない間に大雨が続いていく中で土砂災害に対して非常に大きな警戒が必要」

10日の未明にかけて最接近が予想されますが、深夜の避難には危険が伴うとして、早めの避難行動を呼びかけます。

(鶴成悦久センター長)「深夜の段階の避難行動は非常に難しいと理解しておかないといけない。不安を感じたら明るいうちに早めの避難をしてほしいというのが大条件。自宅で待機をするのであれば断水に備える、停電に備えるのが一番重要になってくる」

線状降水帯の発生も予測される中で、これまでの経験は通用しない可能性があると警鐘を鳴らします。

(大分大学減災・復興デザイン教育研究センター・鶴成悦久センター長)「私たちの予測や経験がもはや通用しない自然災害が起きている。以前は大丈夫だった。今回しょわないという感覚があるかもしれないが、今はそういう状況ではない、何が起きるかわからないのが今の自然災害だと肝に銘じてほしい」