5泊6日、スマホを触らずに過ごします。ネット・ゲーム依存症対策条例が施行されている香川県で「スマホから離れてネットやゲームの利用を見直そう」というオフラインキャンプが行われています。

バーベキューを楽しむこどもたちが参加しているのは、スマホが禁止された「オフラインキャンプ」です。

ネット・ゲーム依存対策として、香川県が今月6日から行っているものです。香川県内の小学5年から中学3年までの23人が参加しました。

(参加した子ども)「楽しいし、いつもよりおいしく感じます」

(参加した子ども)「新しい友達ができて、その友達と話したり遊んだりしたら、スマホのことなんか忘れます」

高松市の五色台少年自然センターで行われているオフラインキャンプはきょうが4日目。

「ネットゲームを使いすぎるとどうなるのというのをやっていきます」

内閣府の調査では3時間以上ネットを使う子どもは、小学生で52.7%、中学生で69.9%。

ネット依存の子どもたちには一般に睡眠障害や運動不足、意欲の低下など体の不調も見られるといいます。

キャンプでは、スマホを持たず5泊6日で共同生活を送ることで、普段の生活習慣を見直します。けさ(9日)は、医療スタッフやメンター役の大学生の指導を受けながら、ネットとゲームによる体や心への影響について学びました。

(参加した子ども)「生活への影響は『寝つきが悪くて朝起きれないことが増えたな』というのを感じるのと、勉強時間とか減ったり宿題出さなくなりました」

(参加した子ども)「スマホが3時間とかゲームが別で2時間とか1時間とかやってます」

(三光病院 海野順院長)「長時間使用の子たちは、何か子どもから『助けて』とサインが出ているというふうに見てあげて、何かネットゲーム以外にもいっぱい支えになるものを作ってあげられたらなと思ってます」

普段、スマホでネットやゲームを楽しむことが多かった子どもたち。キャンプを経験する中で心境の変化はあったのでしょうか。

(参加した子ども)「スマホがなかったら自然の中だし楽しい」

(参加した子ども)「帰ってもゲームがない生活でも何とかやっていけそうな感じがします」

子どもたちがネットやゲームとの適度な距離をつかむきっかけに…

そんなオフラインキャンプは、あさって(11日)まで続きます。