夏の甲子園は9日の第1試合に鳥栖工業(佐賀代表)が出場。延長12回までもつれた試合は鳥栖工業がサヨナラ勝ち、甲子園初出場で初勝利を挙げました。
◆先制されて追いつく展開
初出場の鳥栖工業は1点を追う3回、先頭の7番・藤田がチーム初ヒットを放つと、1アウト3塁として1番・鐘ヶ江がタイムリーを放ち同点とします。5回には、守備でレフトの林がファインプレー、先発・古澤を盛り立てます。すると、その裏には2アウト3塁と勝ち越しのチャンスを作りますが、1番・鐘ヶ江はセンターフライに倒れます。
◆マウンドのヒビキ アギトが走者刺し支える
6回から2人目松延響(ひびき)選手が登板。ノーアウト1塁でバッターを三振に仕留めると、キャッチャーの兄・松延晶音(あぎと)選手がスタートを切った1塁ランナーをアウトにして、弟を助けます。
◆延長12回にサヨナラ勝ち
試合は延長タイブレークに入り、1点を勝ち越された11回。1アウト2・3塁で3番・高陽が犠牲フライで追いつき、粘りを見せます。迎えた12回、先頭・林のバントを相手・ピッチャーが1塁へ悪送球、両チームが死力を尽くした戦いは鳥栖工業がサヨナラ勝ちし、甲子園初出場で初勝利を挙げました。
佐賀県勢としては2013年の有田工業以来、夏の甲子園で10年ぶりの勝利です。2回戦は大会9日目(8月14日予定)、日大三(西東京代表)と対戦します。
◆「仮面ライダー」兄弟 勝利のコメント
松延晶音選手(3年)「自分のピッチングをすればいいかなと、『腕を振って思い切って来い』と声掛けした。また切り替えて、みんなで全力でぶつかって行こうと思います」
松延響選手(1年)「次も落ち着いて自分のピッチングをして、一日でも長くお兄ちゃんと“兄弟バッテリー”を組めるように頑張っていきたいと思います」
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