6日、原爆投下から78年の「原爆の日」を迎えた広島。平和記念式典はコロナ禍前の規模に戻り、過去最多となる111の国の代表などおよそ5万人が参列しました。一方、原爆ドーム周辺ではデモ団体などが集まり、小競り合いが起きるなど物々しい空気に包まれました。
6日午前6時すぎ、原爆ドーム周辺にはすでに複数の団体が集結していました。
そのうちの1つ、県内外から数十人が集まった団体は、「慰霊の日」「静かに祈ろう」などと書かれた青色のプラカードを手に無言で抗議を行っていました。

プラカードが向けられていたのは、「反戦・反核」を訴える100人を超えるデモ団体です。デモ団体は、原爆ドーム前に列をなして大挙すると、人垣を築いてドーム北側に場所を確保。「広島ビジョン弾劾」「岸田打倒」などと書かれた横断幕を掲げ、拡声器を使った演説が行われ、シュプレヒコールが上がっていました。

さらに、このデモ団体の主張に反対する別の団体も15人ほど集まり、拡声器を使った演説を続けました。団体同士の衝突などの不測の事態に備えて県警の機動隊が多く配置されるなど、現場は物々しい空気に包まれていました。















