加賀野菜のひとつ、五郎島金時を使ったスキンケア化粧品が誕生します。使われているのはイモではなく、生産過程で大量に廃棄される茎と葉の部分。金沢星稜大学の学生と大阪の企業によるSDGsな商品開発を取材しました。
金沢の砂丘地に広がる一面の緑。8月下旬から出荷が始まる強い甘みとホクホクした食感が人気の五郎島金時の畑です。大阪でサステナブルな化粧品の企画・販売を手掛けている金沢市出身の松村 裕基さん。松村さんが今回、化粧品の原料として目をつけたのがこの五郎島金時です。

五郎島金時の化粧品を企画・販売する 松村裕基さん
「石川県と言えば五郎島金時だなと思って、まずこれを使おうと。最初はサツマイモの食べる部分を使おうかとして生産農家を訪れた。畑を見た時に後ろを振り返るとたくさんの捨てられる せん定された葉があって、これなんですかと話してせん定された葉や茎を使えないかなと」
松村さんはサツマイモの栽培過程で大量に廃棄される茎や葉に着目。美容成分があるのか研究機関に確認したところ驚きの結果が出たということです。クロロゲン酸とは抗酸化作用があるポリフェノールの一種でしわやシミを防ぐ効果や血液をサラサラにする効果が期待されている成分です。サツマイモの葉や茎から多くの美容成分が検出されたという結果には生産農家も驚きを隠せないようです。
農業生産法人 かわに 河二 利勝さん
「葉や茎が食べられることは知っていたけど、食べる以外に使うという発想がなくて美容成分が出た時にはマジですか!って感じだった」














