公共交通の在り方を考える新潟市議会の特別委員会が7日午後に開かれ、9月にバス運賃を値上げする予定の「新潟交通」の幹部を参考人として招き、今後の収支の見通しなどについて説明を求めました。
7月に新潟交通は、国に申請していた乗り合いバスの上限運賃変更が認可され、9月1日の運賃値上げを発表しています。
特別委員会で新潟交通は、人口減少・運転士不足・輸送コストの高騰、といった値上げに至った背景のほか、値上げ後の収支の見通しなどを説明しました。
【新潟市 鈴木映市議】
「会社グループ全体では黒字の状況中での値上げ、市民感情としてはもやもや…。補填するということは議論されたのか」

【新潟交通乗合バス部 渡辺健部長】
「事業間での相互補完の考え方はゼロじゃない。大前提としてその事業が持続可能であるかどうか。乗り合い事業として収支改善が第一義的にある」

また、委員からは「値上げする前に市民に寄り添った説明が必要だった」という意見も上がりました。

去年1年間で3回の減便を行っている新潟交通は、地域の交通網を維持するために、利用者の増加を目指し「人の移動を促す施策を行政とも連携して行っていきたい」としています。