台風6号の接近に伴い、大分県内でも被害を未然に防ぐための備えが各地で始まっています。

(渡辺キャスター)「大分市のホームセンター入ってすぐのところに防災用品コーナーが設置されていまして、停電に備えて懐中電灯やガスボンべなど多くのものがそろっています」

大分市のグッデイ明野店では、防災用品コーナーにおよそ50点の関連グッズを取り揃えていて、台風の接近に備え現在、在庫を補充しています。今回はガラスフィルムや養生テープなど強風被害を防ぐための商品が特に売れているということです。

(グッデイ明野店・佐藤あずさ店長)「風が強いと何が飛んでくるのかわからないというのと、ガラスが割れてしまう心配もあるみたいで、問い合わせは増えていまして、補充も多めにしています」

このほか、外出できない状況が続き避難生活が長びくことを想定して、備蓄用の食品の問い合わせも増えているということです。

一方、佐伯市蒲江の漁港では沖合の波が高くなってきたことから漁に出ず、網を補修する漁業関係者の姿が見られました。中には台風の接近を心配する声も。

(漁師)「今は漁に出られる状態じゃない波が大きいから」「あまり近いところを通らないでほしい。被害がいろいろあるから」

(堤記者)「由布市庄内町の梨園に来ています。台風の被害を抑えるためにこのような防風ネットが張られています」

およそ1ヘクタールの農園で梨を栽培している由布市庄内町高岡の大塚梨園では台風の接近に伴い、収穫の時期を迎えている梨の被害を防ぐため、高さ1.5メートル、長さ50メートルの防風ネットの設置作業に追われています。

(大塚梨園・大塚雅彦さん)「収穫作業と合わせてしているので、合間合間に前もってしておかないと間に合わないので早めにしています」

農園では台風でおよそ8割の梨が落下したことがあり、特に強風、暴風への警戒を強めています。

交通機関への影響です。JR九州は日豊本線の特急宮崎行きの「にちりん」7日、午後から運休。8日も大幅な遅れや運転の見合わせが出るとしてホームページのチェックなど今後の情報に注意を呼びかけています。

海の便ではフェリーさんふらわあが8日、国道九四フェリーが8日と9日、全便欠航となっています。九四オレンジフェリー、宇和島運輸フェリーは一部で欠航となっています。

一方、大分空港発着の便は8日と9日、欠航や遅延などの影響が出るとみられています。