中国ジェイアールバスは、赤字が続いていることから山口県光市と下松市を結ぶ路線バスを来年3月末に廃止すると発表しました。

中国ジェイアールバスが会見で発表しました。


来年3月31日で廃止されるのは光市の室積公園口と下松市の下松タウンセンターを結ぶ延長およそ25キロの「光・下松線」で運行の拠点の周防営業所も廃止されます。


「光・下松線」の利用者は、2006年度には、54万9000人だったものが昨年度、28万1000人にまで減っていて、利用者の6割が児童や生徒です。


周防営業所は20年連続で赤字が続き、累積の赤字は、7億円を超えるということです。


子会社の西日本バスネットサービスが運行する、光市内を循環する、「ひかりぐるりんバス」も廃止されます。

利用者からは戸惑いの声が聞かれました。


学生
「雨降ったら絶対使ってたんでバスはそれ無くなったら悲しいですね」

学生「(バスが無くなったら)みんなチャリ(自転車)になるんで(通学時間は)混んだりすると思います」

会社員
「仕事やめないといけないですね通えないから、タクシー使うしかないよね」=

高齢者や車を持たない人への影響も心配されます。

光市観光協会 今村雅一事務局次長
「ぐるりんバス使われる方多いと思うんですけどそういった、ぐるりんバスに代わるようなジャンボタクシーを回していくとかみなさんが気軽に乗れて安価な運賃のやつができたらいいなと思います」

会社の存続のためにも路線の維持・存続が困難とした中国ジェイアールバス。


後継のバス事業者は自治体が中心となり検討していくということです。

中国ジェイアールバス 中安雅文 常務取締役
「後継のバス事業者を見つけていくことでありましたり、見つかった後はですね、スムーズにですね、引き継い参ること等です、情報提供につきましては全面的に協力して参る所存でございます」


中国ジェイアールバスでは、今年9月中に中国運輸局に廃止手続きをするということです。