富山県高岡市で鉄道模型の展示会が開かれ、夏休み中の子どもたちでにぎわいました。会場には精巧につくられたジオラマが並び、小さな「鉄オタ」たちも夢中になったようです。

「きたきたきた…!」

子どもたちが夢中になっているのは架空の町を走るリアルな鉄道模型。週末、高岡おとぎの森公園では鉄道模型の展示イベントが開かれました。

会場には富山県内の鉄道愛好家でつくる富山レールクラブのメンバーが持ち寄った30種類以上の鉄道模型がずらり。模型のスケールは80分の1から150分の1でなかには手作りのものあります。

会場に集まった小さな「鉄道オタク」も興奮気味。

「サンダーバードは後ろツルンとなっているから、これサンダーバードじゃないねえ」「E7系かがやきがかっこいいんだよ」

こちらの男の子のお気に入りは…。

「キハ85。もう引退したんですけど…」

「ワイドビュー」の愛称で長年親しまれた特急ひだ「キハ85系」。34年に渡ってディーゼルエンジンで走り続けましたが新型のハイブリッド車両「HC85系」の投入で6月末定期列車としての運行が終了。

男の子は、引退した列車が走る姿を見ることができて感動した様子でした。

「ディーゼルカーだから上からすすが出てくるんですよ。着色、汚れていて。絵を描いているときに再現できたらいいかな」

富山レールクラブ 前川英雄会長:「私らも走らせる以上はお客様に喜んでもらうために走らせるので。喜んでもらえれば本望です」

乗って楽しむだけじゃない鉄道の世界。訪れた子どもたちにとってすてきな夏休みの思い出になったようです。

富山地鉄のかぼちゃ電車に万葉線のドラえもんトラム…富山県民おなじみの車両が大集合でしたね。そしてどれも精巧!か)そうなんです。手作りの模型は細かなパーツの組み立てや塗装などの工程を重ねて半年ほどかけてつくるのだそう。作り手の熱意も加わって鉄道愛があふれていましたね。