■園児に週4日“金融教育” その狙いは・・・?

さらに小さな子どもたちも、お金についての勉強を始めています。

都内にあるヒーロー幼児園。子どもたちが遊んでいたのは「すごろく」のようなゲーム。しかし、その様子を見てみると。


男の子
「好きな会社の株を買える!」

幼児園 代表
「株主配当(のマスを)通ったんだよね。はい、配当金です」

ゲーム中に飛び交うのは「株」「配当金」といった投資家さながらの用語ばかり。これは社会の仕組みを知る「ビジネスすごろく」です。

子どもたちは、サイコロを振って止まったマスの仕事に就き、給料をもらいます。例えば、弁護士なら100ゴールド、漫画家なら80ゴールドです。給料を貯めたり、株で資産を増やしたりして、一番多く稼いだチームが勝利です。

幼児園 代表
「1位は黄色チーム!」

ゲームを終えた子どもたちは、次は「どうすればもっと稼げるのか」を考えます。

女の子
「いっぱいお金を稼いで、早く(投資のマスに)出て、株をいっぱい買ってオーナーに早くなりたい」
幼児園 代表
「どう思った?次にいかすには?」
男の子
「株をいっぱい取ること」
幼児園 代表
「いっぱい取る方がいいと思った?」
男の子
「うん」

この園では、子どものうちから金銭感覚を養おうと週4日“金融教育”の時間が設けられています。

幼児園 代表
「諸外国では小さい時から金融のお話しをしますし、ビジネスのことも教えてあげたいなと」

現在、日本の個人金融資産2023兆円のうち、株式などの投資に当てられているのは332兆円、全体の16%ほどです。

一方、子どもの頃から金融教育が行われている海外では「投資」などに対する抵抗感が少ないと言われ、アメリカでは55%、欧州では30%と、投資に当てる割合が高くなっています。


幼児園 代表
「子どもたちはこういうゲームをしながらビジネスの仕組み、世の中の仕組みを覚えることをすごく楽しんでますね。社会のことを教える、職種のことを教える、こういう投資もあるよとか。子どもたちがどんな選択肢を広げられるか、という風にしたいと思っています」