日本陸上競技連盟は7日、8月19日(日本時間)に開幕を迎える世界陸上ブダペストの追加代表選手を発表した。これまでに発表されていた選手と合わせ、63選手が熱戦を繰り広げる。

前回大会では男子100mで日本勢初の決勝進出を決めた、サニブラウン・アブレル・ハキーム(24、東レ)が男子100mと4×100mリレーに5大会連続の選出。同種目に、先月7月に行われたアジア選手権の男子100m決勝で自己ベストの10秒02をマークした栁田大輝(20、東洋大)、6月の日本選手権を10秒11で優勝した坂井隆一郎(25、大阪ガス)がメンバーに入った。

女子では1500m、5000mの2種目に田中希実(23、New Balance)が選ばれ、7月のアジア選手権女子1500mではシーズンベスト、日本歴代9位の4分06秒76で金メダルを獲得し好調をキープしている。前回大会では800m、1500m、5000mの3種目での出場だったが、今大会は2種目に絞っての出場となった。

激戦となった女子100mハードルは6月の日本選手権で優勝した寺田明日香(33、ジャパンクリエイトグループ)、6月の布勢スプリントで寺田に0.01秒差で競り勝った青木益未(29、七十七銀行)、4月の織田記念から4レース連続で自己ベストを着実に更新してきた田中佑美(24、富士通)が選出された。

山崎一彦強化委員長は「史上最強の選手たちが集まってこの世界陸上にのぞむことができることを大変私たちも期待でいっぱいであります」と力強く話した。

そして、サニブラウンの選考については「滑りこみというところもあったと思います。このワールドランキングで入ってくるということで非常に前半調子があがらないっていうところがあったと思いますけれども、逆に言えば最後の方で記録をあげていくというところであると、世界陸上でピークがギリギリにくるのかなというところも期待は込めている。私たちの夢であった100mのファイナリストというところが達成できた選手ですので」と大舞台の強さに期待を込めた。


【世界陸上ブダペスト代表】
■男子100m、4×100mリレー
サニブラウン・アブレル・ハキーム(24、東レ)5回目
坂井隆一郎(25、大阪ガス)2回目
栁田大輝(20、東洋大)2回目

■男子200m、4×100mリレー
鵜澤飛羽(20、筑波大)※初出場
上山紘輝(24、住友電工)2回目

■男子400m、4×400mリレー
佐藤拳太郎(28、富士通)4回目
中島佑気ジョセフ(21、東洋大)2回目
佐藤風雅(27、ミズノ)2回目

■男子5000m
塩尻和也(26、富士通)※初出場
遠藤日向(25、住友電工)2回目

■男子10000m
田澤廉(22、トヨタ自動車)2回目

■男子110mハードル
泉谷駿介(23、住友電工)3回目
高山峻野(28、ゼンリン)3回目
横地大雅(22、TeamSSP)※初出場

■男子400mハードル
児玉悠作(22、ノジマT&FC)※初出場
黒川和樹(22、法政大学)2回目

■男子3000m障害
三浦龍司(21、順天堂大)2回目
青木涼真(26、Honda)2回目

■男子走高跳
真野友博(26、九電工)2回目
赤松諒一(28、アワーズ)2回目
長谷川直人(26、新潟アルビレックスRC)※初出場

■男子走幅跳
城山正太郎(28、ゼンリン)2回目
橋岡優輝(24、富士通)3回目
吉田弘道(23、神崎郡陸協)※初出場

■男子三段跳
池畠旭佳瑠(28、駿大AC)※初出場

■男子やり投
ディーン元気(31、ミズノ)2回目
崎山雄太(27、愛媛陸協)※初出場

■十種競技
丸山優真(25、住友電工)※初出場

■男子マラソン
其田健也(30、JR東日本)※初出場
山下一貴(26、三菱重工)※初出場
西山和弥(24、トヨタ自動車)※初出場

■男子20km競歩
山西利和(27、愛知製鋼)3回目
池田向希(25、旭化成)3回目
高橋英輝(30、富士通)5回目
古賀友太(24、大塚製薬)※初出場

■男子35km競歩
川野将虎(24、旭化成)2回目
野田明宏(27、自衛隊体育学校)3回目
丸尾知司(31、愛知製鋼)2回目

■男子4×100mリレー
小池祐貴(28、住友電工)3回目
水久保漱至(24、第一酒造)※初出場

■男子×400mリレー
今泉堅貴(21、筑波大)※初出場
地主直央(22、法政大)※初出場
岩崎立来(22、三重スポ協)2回目

■女子1500m
田中希実(23、New Balance)3回目
後藤夢(23、ユニクロ)※初出場

■女子5000m
田中希実(23、New Balance)3回目
山本有真(23、積水化学)※初出場

■女子10000m
廣中璃梨佳(22、JP日本郵政G)2回目

■女子100mハードル
寺田明日香(33、ジャパンクリエイトグループ)3回目
青木益未(29、七十七銀行)2回目
田中佑美(24、富士通)※初出場

■女子走幅跳
秦澄美鈴(27、シバタ工業)2回目

■女子三段跳び
森本麻里子(28 、内田建設AC)※初出場

■女子やり投
北口榛花(25、JAL)3回目
斉藤真理菜(27、スズキ)2回目
上田百寧(24、ゼンリン)2回目

■女子マラソン
松田瑞生(28、ダイハツ)3回目
加世田梨花(24、ダイハツ)※初出場
佐藤早也伽(29、積水化学)※初出場

■女子20km競歩
藤井菜々子(24、エディオン)3回目
柳井綾音(19、立命館大学)※初出場

■女子35km競歩
岡田久美子(31、富士通)5回目
園田世玲奈(26、NTN)2回目
渕瀬真寿美(36、建装工業)6回目