東京・世田谷区では学校の老朽化問題に影響も?

行政サービスへの影響も危惧されており、例えば、世田谷区では、区内の小中学校のうち50校ほどの建物が老朽化していて、区は毎年3校のペースで改築する計画を立てています。しかし、1校あたりの費用が40億円程度かかるため、このままでは影響は避けられないとしています。保坂展人区長は「ふるさと納税の本来の趣旨は自治体への『応援』だが、今や本末転倒」「『返礼品』を選ぶ『通販合戦』となっている」と指摘。

“応援する自治体への寄附”という本来の趣旨とは…

魅力的な返礼品を持つ地方にとっては、さながら打ち出の小づちとなっている「ふるさと納税」。一方で、過熱する返礼品競争によって、“応援する自治体への寄附”という本来の趣旨とはかけ離れた実態も浮き彫りになっています。

(「サンデーモーニング」2023年8月6日)