9月23日に中国・杭州で開幕するアジア大会に向けてボクシング日本代表10人が6日、味の素NTCで会見を行った。

新型コロナの影響によりアジア大会が2023年に延期され、男子5名・女子3名が出場予定だったが、選考結果は白紙に戻され、2022年全日本選手権優勝者とアジア選手権出場者によるボックスオフ(代表決定戦)を今年2月に行い改めて選考された。そして、アジア大会は2024年パリ五輪のアジア大陸予選を兼ねている。

男子では2018年のジャカルタに続き2大会連続出場となった51㎏級の坪井智也(26、自衛隊体育学校)は「自分の階級は、アジアの選手が凄く強いのでその選手にどうやって勝つか、戦略だったり戦術ですね。そういう部分を意識して練習して取り組んでいます」とコメント。

2021年の東京五輪代表で2回戦敗退に終わった71㎏級の岡澤セオン(27、株式会社INSPA)は「1番の目標はパリで金メダルを取ること、東京での借りを返すことなので、そこに向けてアピールになるような良い内容で勝ちたいと思ってます。金メダルを取ってオリンピックも決めて帰ってこれるように頑張ってくる」と力強く話した。

女子では東京五輪の51㎏級(フライ級)で銅メダルを獲得した並木月海(24、自衛隊体育学校)が50㎏級で出場も「1戦1戦しっかりと勝ちにこだわった試合をしたい」と五輪メダリストとして臨むアジア大会に気合を込めた。

また、2022年11月に行われたアジア選手権で日本女子初の金メダルを獲得した54㎏級の木下鈴花(22、クリエイティブサポート)は「私の階級はメダル確定でオリンピックが確定するので、まずはメダル確定以上を目標に、また金メダルを取れるように頑張ります」と目標を掲げた。アジア大会では1994年、広島大会で男子60㎏級の八重樫剛が金メダルを獲得してから29年遠ざかっている。

【男子代表】
■51㎏級 
坪井智也(26、自衛隊体育学校)
■57㎏級 
原田周大(21、専修大学)
■63.5㎏級 
秋山佑汰(28、自衛隊体育学校)
■71㎏級 
岡澤セオン(27、株式会社INSPA)
■80㎏級 
荒本一成(23、株式会社SEBE)

【女子代表】
■50㎏級 
並木月海(24、自衛隊体育学校)
■54㎏級 
木下鈴花(22、クリエイティブサポート)
■57㎏級 
吉澤颯希(22、日本体育大学)
■60㎏級 
田口綾華(26、自衛隊体育学校)
■66㎏級 
鬼頭茉衣(26、株式会社カネヨシ)

【アジア大会公式】
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