広島に原爆が投下されて、78年になりました。犠牲者の霊をなぐさめる式典が山口市であり、核廃絶への思いを新たにしました。

式典は、県原爆被爆者支援センター・ゆだ苑で開かれ、被爆者など約20人が出席しました。参列者は献花台に花を手向け、広島に原爆が投下された8時15分に黙とうをささげました。

原爆死没者の碑で、核兵器廃絶や平和への祈りをささげました。

1歳4か月のときに被爆・村上暢英さん(79)
「原爆の威力はすごく大きくなっている。簡単にやめなければではなくて、人類滅亡になるということを考えて、核兵器廃絶ということを進めてもらいたい」
1歳6か月のときに被爆・永野和代さん(79)
「核兵器の実際の被害の様子を忘れずに、改めて毎年思い返し、核兵器はいらないものだということを若い方々にもしっかり自覚していただけたらなと」

山口県内で被爆者健康手帳を持っている人は1678人で、去年から172人減りました。被爆者の平均年齢は86.1歳となり、記憶の継承が課題となっています。