こちらは、ご当地ブランド「青森サーモン」を軽く炙ったお寿司。程よくのった脂が炙られることで、さっぱりとした深い旨みになり、ほおばるとその旨みが口いっぱいに広がる。

こちらは「奥入瀬ガーリックポークの蜜りんご添え」

「これ、おススメですよ」と松山さんが勧めてくれたのが、「むつ湾あわびの蒸し焼き みずと清水森ナンバソース」だ。

「むつ湾あわびの蒸し焼き みずと清水森ナンバソース」

アワビはもちろんのこと、その上にかかるソースも絶品なんだとか。聞けば、味噌、醤油、アワビの肝を合わせた特製ソースとのこと。アクセントに「清水森ナンバ」と呼ばれる弘前市在来の青唐辛子と、青森で「ミズ」と呼ばれる山菜を細かく刻んだものを混ぜているという。
まずは一口、ソースだけをいただいてみることに。

※記者「ん~!辛い」

角がとれたまろやかな味噌の味。そのすぐ後から清水森ナンバのピリリとした辛味が感じられた。

そして、山菜「ミズ(ウワバミソウ)」のシャキシャキとした歯触り!山菜の瑞々しさが失われていない。その咀嚼音は、噛むほどに心地良く楽しい気分になるほどだった。

 春に収穫した山菜を夏祭りの頃にいただくという贅沢は、山の恵みはもちろん、山菜の保存や加工の技術があってこそだろう。青森の食文化が詰まったようなソースだと思った。

「100万円のVIPシート」でいただく豪華絢爛なお重。青い郷里代表の松山留美子さんは「青森の厳しい自然が育む海の幸、山の恵みをふんだんに使った料理を味わってほしい」という。