経済的な理由などで病院を受診できない妊婦らが無料で出産できるように支援する事業を、妊婦などの支援に取り組むNPO法人が今月から都内の病院で始めました。

NPO法人のフローレンスが今年から始めた「無料産院」事業は、望まぬ妊娠や経済的な理由などで病院を受診できない妊婦が、無料で健診を受け出産できるようにするものです。

この事業は、誰にも相談せずに自宅で出産することや、子どもの遺棄事件を防ぐことを目的としていて、今月から対応を始めた東京・江戸川区の病院の院長は「病院だけでは難しかった経済的な支援ができるようになる」と話しました。

まつしま病院 星野裕子院長
「『お金がないから受診ができない』と諦めてしまうことはしないでいただきたい。とにかく相談をしてほしい」

病院とNPOが連携して無料で出産できるようにする事業は、都内では初めてだということです。