アメリカのブリンケン国務長官は、ロシアがウクライナ産の穀物を横流しし利益を得ているとする報告があると明らかにしました。

アメリカ ブリンケン国務長官
「ロシアがウクライナ産の穀物を盗み、自らの利益のため販売している」

ブリンケン長官は6日、ロシアが盗んだウクライナ産の穀物を販売し、利益を得ているとする「信頼できる報告がある」と指摘。また、ロシア軍がウクライナの畑に爆発物を仕掛けることで「重要な農業インフラを破壊した」と厳しく批判し、軍事侵攻が「世界の食糧安全保障に壊滅的な影響を及ぼしている」と強調しました。

一方、アメリカの裁判所は、ロシアの大富豪アブラモビッチ氏が所有する航空機について、ロシアに対する制裁での輸出規制違反にあたるとして、差し押さえの対象に指定しました。対象は、日本円でおよそ460億円の資産価値を持つボーイング787型機と80億円近いガルフストリーム社のビジネスジェットです。いずれもアメリカ製ですが、ロシアに向けて飛行する際に許可を得なかったことで制裁違反と認定されました。