今月1日、東京・中野区の建設工事現場で仮設の足場が崩落するなどの被害をもたらした突風について、東京管区気象台は「ダウンバースト」か「ガストフロント」の可能性が高いと発表しました。
今月1日の午後、東京・中野区では、JR中野駅南口付近の建設現場で仮設の足場が崩落するなどの被害が発生しました。
東京管区気象台が2日に現地調査を行った結果、この突風をもたらした現象は「ダウンバースト」か「ガストフロント」の可能性が高いということです。
「ダウンバースト」は積乱雲から吹き降ろした下降気流が地表に衝突して水平に吹き出す激しい空気の流れで、また「ガストフロント」は積乱雲の下で形成された冷たい空気の塊が水平方向に流れ出し、暖かい空気と接して発生する現象で、どちらも上昇気流によって発生する「竜巻」とは違います。
気象台は、▼突風が発生したときにガストフロントが通過したことを示す特徴的な観測データが得られたことや、▼突風が吹いた時間は1分から10分程度と比較的短い時間だったという証言が複数得られたことなどから判断したということです。
また、突風の強さは風速およそ25メートルと推定され、6段階の「日本版改良藤田スケール」で一番低い階級0に該当するということです。
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